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スピーカーのセッティング

K’sです。
暮れに行われた、オーディオ製品の展示会に行ってきた。
T社のブースで、AFC-L1という新製品の3Wayフロア型スピーカーシステムを聴かせていただいた。
大口径のバスレフポートで、おそらくポートのチューニング周波数はかなり低めにとっているものと思われる。
中音域、低音域はK’s好みの音であった。
エージングが進めば高音域の刺激が少なくなりリッチな音になる筈。
ハイエンドの一級品となる可能性を秘めたスピーカーであった。

その時にT社の営業の方が、弊社が得意とするオーディオラックの「製品による音の違い」を実感して欲しいと、熱心に話しかけてきた。
「CDプレイヤーを2種類のラックの天板に乗せ換えて聴く」といった比較方法であった。
多少の違いはあると思っていたが、聴いてみてびっくり仰天!再生音がまるで異なる。
2つのラックは同社の代表的なもので、片方が特別に質の低いものではない。
なのに「アンプを変えた」と言うレベルではなく、「スピーカーシステムを変えた」と思える位、音が違う。

音の佇まいが良い方はCSRシリーズ、普通の音と感じた方はMSRシリーズだったと記憶している。
ジャズのインストルメンタルとボーカルもの、クラシックはピアノ協奏曲を聴かせていただいた。
CDプレイヤーの乗せ換えは5秒ほどで完了なので、何度も比較することができた。
K’sはこの「あまりに違う音の差」が信じられない。

日頃、高質な再生を目指してあれこれ実践しているが、アンプの帰還量の増減調整などは、その日の体調にも左右されるくらい僅かな差しかないので、このような大きな差を目(耳)の当たりにするとショックである。
電気的な追い込みは注力しているが、物理的な追い込みはセオリー通りに行う程度。
ラックやボードの振動対策は侮れないと思った次第。

棚板、固定板、棚板支持スパイク、支柱の4部材で構成されており、支柱は鋳鉄入りスチールパイプ、棚板は鋳鉄粉入ハニカムコアの5層ボード、棚板支持はスパイクタイプのフローティング、棚板が固定板の上にスパイクを挟んで乗っかっている構造であった。
正直、オーディオラックとボード(ラックの1段のみ)を全部CSRシリーズに変えたいと思ったが、金額が半端ではないので諦めざるを得ない。

せめて、スピーカーボードで少しは良い方に変化しないかと期待して、自作のボードからCSRシリーズに近いハニカムコア採用のSCB-RS-HCシリーズのボードに入替えてみることにした。
折角なので、スピーカーの位置も正確にセッティングしたく、墨だし用のレーザーマーカーとレーザー距離計を使って、距離、振り角などを丁寧にセットしてみた。
安価なレーザーマーカーや距離計でも、早く正確にセッティングできるので、便利な時代になったと実感できる。

期待した効果は、良い意味で予想に反して、信じられない程の変化であった。
左右のスピーカーの周りに音のホログラムと言えるくらい(正確無比な?)立体的な音像ができ、今迄とはまるで違う鳴り方をする。
余分な付帯音も少なく、常套句であるが「スピーカーが消える」と言う表現がぴったりか?
足元は大事であることを再認識した。

こんなに違うんなら、もっと早くセッティングしておけば良かったと少し後悔している。
より一層、音楽を愉しめるようになったので、お正月休みにはゆっくり聴きたいと思っている。

ここで、1つ気になる点がある。「マルチチャンネルの音源を制作するときにITU-R BS.775-1規格準拠のセッティングで行われているのだろうか?」という疑問である。
色々なマルチチャンネルの音源を聴いてみると、センタースピーカーと左右のスピーカーを同じ距離ではなく、少し左右のスピーカーの距離を長めにとった方が自然な感じになる音源が多いことである。
「マルチチャンネルの音源を制作をするときのスピーカー配置は、センターより左右ののスピーカーの距離が長め(すなわちスピーカーが横一列に近い)のセッティングで行っているのではないか?」とK’sは勝手に考えている。