カテゴリー

今、ハイレゾは何処まで可能か?

二週間のご無沙汰でした。SALです。

早いもので、PCを音楽ソースとした場合に潜む問題点の纏めを、PCプログラマの立場から書き始めて、前回迄で9回を数えました。
初回は「デジタル情報は正確か?」です。
一連のお話の中で、元のアナログ波形に精度良く戻せない理由を、三つの関門として取り上げました。
1.PC内の多時間系が等時処理への障害になる。(仮想時間から実時間へ滑らかに繋がらない場合がある)
2.標本点の再現に於ける不確実さ。(特に時間軸の揺らぎ/Jitter)
3.標本点間を繋ぐ曲線の出鱈目さ。(誤差はエイリアスを生み、勝手な色付けが起きる)
(但し、2と3はPCに限った問題ではありません)

現実のD/A変換システムに限定して考えると、1~3には面白い関係があります。
それは、デジタルデータの密度(解像度)に対して、1,2と3が真逆の関係にあることです。
つまり、3をフォローする為にハイレゾ化すると、1と2でのリスクが大きくなってきます。
但し、この影響はリニアに現れるのではなく、少なくとも聴感上は突然目立ってきます。
その閾値は、実質の時間的な揺らぎ次第ですが、案外 24bit/96KHz 程度かも知れません。

そうであれば、高解像度による3の解決には、現実は程遠い(16bit で良いからせめて768KHz)と言えます。
結局1~3を解決するには、16bit/48KHz をソースに、ソフトDACを組み込んだエイリアスフリーDACが必要になります。
ソースを 16bit/48KHz にしたのは、傾き情報に 24bit/48KHz が必要なので、合わせた密度が 24bit/96KHz 相当になるためです。

とは言いつつも今試せることとして、352.8/384KHz での再生環境を作ってみました。
先ず、1は専用にPCを作りました。目標としたのは、
① バスが太く、高速と低速でバスが分離していること(要は、CPUのピン数が多いことかな?)
② 関係する装置が、充分高速であること(但し、連続してリソースを占拠しないこと)
③ できる限り、メインメモリをCPU専属にすること(VGAには使用しない)
④ スワップ不要な程の実メモリ量を確保(スワップサイズはゼロにする)
勿論これらの条件は、WFP4Exp.exe を念頭に置いた場合です。
(今回8倍の P48 と、384KHz リサンプリングを追加しました。Version 1.67)
(このバージョンは未発表ですが、近いうちにアップします。)

具体的に言うと、
CPU関係は、敢えて最新の Ivy Bridge を避けて、Core i7(3930K)+X79 にしました。
(PC雑誌のベンチマークは、使用目的が異なるので惑わされないように!)
これでメモリが、Quad channel になることと、VGAが外付けになることで、余計な干渉を受けずに済みます。
メモリサイズは、16GB(4GBx4)でOSは Windows7(x64) としました。
(WFP4Exp.exe は、32bit アプリですが、プロセス単位で 2GByte のメモリをスワップなして利用可能になる)
結果、SSDにしたこともあり、いつもなら¥50K程度ですむ筈が、¥120Kも掛かってしまいました。
(DACを買うお金が…)

2は、USB-DACとする(しかない…)ことで等時処理系を必要最小範囲に抑えます。
先ずは第一弾として、恐らく世界で一番廉価と思われるものを買いました。
(内蔵するクロックの揺らぎが心配でしたが、取り敢えずはOKでした)
ダウンロードしたドラバーが、32bit 長で 352.8/384KHz の共有モードをサポートしていたので、
P48 による 24bit/352.8KHz を中心に試聴することにしました。
(44.1KHz 系を選んだのは、分割が粗い以外は目的のDAC系を模倣しているからです)
最初は、若干トラブル(noise)もあったのですが、現在はスムースに再生してくれています。
比較対象には、別のハードによる、24bit/176.4KHz(P44) と 24bit/88.2KHz(P40) も加えました。
(176.4KHz の方もUSB-DACです)

以下は、それぞれの共有モードの設定です。


1つのコメントがあります : 今、ハイレゾは何処まで可能か?

  • Fairy

    PCオーディオを初めてまだ1と経っておりませんが、ほぼ当初からWFP for Experimentalを使用させて頂いております。
    以前からオーディオ好きでしたが、本気でやっていたことはなく、耳が肥えている方でもありませんが・・・
    WFPの他にもいくつかの高音質と言われるプレイヤーを入れており、それぞれ音質の違いは感じておりましたが、安定性や使い勝手によってそれぞれ使い分けております。
    そんな中でも別格の音であるWFPは、「本気で聴きたい時の」プレイヤーとして使用しております。

    さて、以前過去ログを参照してアップサンプリングの封印を解いた時は、何となく違うかな~ぐらいで、ノーマル状態とさほどの違いを感じておりませんでした。
    この度、新しい4倍サンプリングを試してみて、笑ってしまうほど違ったので、コメントを残したくなった次第です。
    プラシーボもあるのかも知れませんが、音の濃さや実在感、静けさなどが増し、響きも正確に表現されるようになったのか、お世辞にもクォリティの高いとは言えない私の環境でもヘッドフォンでホールトーンの片鱗が感じられるようになったのは驚きでした。
    WFPやはり別格も別格ですね。。。

    WFPにホントに感謝です。

コメントを残す

 

 

 

これらのHTMLタグが利用可能です

<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

Spam Protection by WP-SpamFree