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『ピアノ協奏曲ト長調』を聴いて

K’sです。2ケ月半ぶりのブログです。

最近は業務多忙で嬉しい悲鳴を上げている日々が続いている。
K’sは、モノの開発という行為そのものが好きなので、未だに老体に鞭を打って時間と闘いながら仕事をこなしている。
家族や友人には、仕事を持ち帰って、深夜や休日まで仕事をして「体を壊さないか?」と心配をかけている。
しかし、K’sとしては好きな事をやっている訳で、他の人が思っているほど精神的にはハードではなく、苦にならない。
今でも「少年の気持ちで開発に取り組むことができ」充実した日々が送れて幸せである。
ただし、睡眠時間との闘いでもあるため、正直なところ肉体的にはかなり辛い。

1日の仕事を終えて、寝る前の一息をつくときに好きな音楽を聴く。
これも家族からは「音楽を聴くよりも1分でも早く寝たら!」と言われている。
しかし、K’sにとって音楽は薬のようなもので、交感神経優位な状態から副交感神経優位な状態へと音楽が誘ってくれる。

ジャズ好きのK’sが最近良く聴いている曲は、ラヴェルの『ピアノ協奏曲ト長調』である。
フランスの作曲家、モーリス・ラヴェルが晩年に作曲した、2曲のピアノ協奏曲のうちの1つで1931年に完成された作品である。
第1楽章: Allegramente
第2楽章: Adagio assai
第3楽章: Presto
で構成され、歯切れの良いリズムと叙情性があいまって、スリリングかつロマンティックな世界を表現している。

●アンヌ・ケフェレック(P)、アラン・ロンバール(指揮) 、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
●マルタ・アルゲリッチ(P)、クラウディオ・アバド(指揮) 、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
●シモーヌ・ディナースタイン(P)、クリスチャン・ヤルヴィ(指揮) 、ライプツィヒMDR交響楽団
●クリスティアン・ツィマーマン(P)、ピエール・ブーレーズ(指揮) 、クリーヴランド管弦楽団
●ピエール=ロラン・エマール(P)、ピエール・ブーレーズ(指揮)、クリーヴランド管弦楽団
●ユジャ・ワン(P)、リオネル・ブランギエ(指揮)、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ライヴ収録
●ユジャ・ワン(P)、リオネル・ブランギエ(指揮)、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ベルリン、テルデック・スタジオ収録

作曲家をはじめ、指揮者や演奏家から叱られてしまうかも知れないが、何種類かのCDアルバムのどれを聴いてもK’sにとってはジャズに聴こえる。

リズムなど多くの点でジャズと似ているようだが、それだけではなさそうだ。
気になったので、オーケストラ用の譜面を追いかけながらCDアルバムを聴いてみた。

・ピアノのリズムに乗った跳ねるようなメロディーラインはジャズライクな演奏である。
・基本の拍子からの逸脱はジャズ・ドラマーが即興演奏で行っているものと同じである。
・弦楽器のピッチカートもジャズ特有の後打ちリズムで演奏されている。
・ト長調と半音異なる調の和音を同時に聴かせる復調の手法や和音の進行もジャズと似ている。
・長三和音ファ#・ラ#・ミ#をベースにした下方変位音ラ♮・ミ(ブルーノート)が多用されている。
・ジャズの一場面のようなリズムに乗った下降半音進行が多くみられる。

など、聴いた雰囲気だけでなく、譜面からもジャズとの共通項が多いことを理解することができた。

CDアルバムのライナーノーツにラヴェル自身がアメリカへ演奏旅行したときにジャズの影響を受けたと記されているが、本当にそうだろうか?
年代的に少しズレがある訳で、仮に当時のジャズの影響を受けたとしても、ビックバンド全盛時代の雰囲気とは異なり、『ピアノ協奏曲ト長調』はそれ以降のモダンジャズの構成に極めて近い。
単純に『ピアノ協奏曲ト長調』は、ラヴェルが創世記のジャズの影響を受けて作曲したとは考えにくい。
寧ろ、1931年以降のモダンジャズはラヴェルの影響を受けて進化してきたように思えてならない。
そう思うのはK’sだけだろうか?

どちらにしても、聴いていてすごく心地が良い!

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