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スピーカーのセッティング

K’sです。
暮れに行われた、オーディオ製品の展示会に行ってきた。
T社のブースで、AFC-L1という新製品の3Wayフロア型スピーカーシステムを聴かせていただいた。
大口径のバスレフポートで、おそらくポートのチューニング周波数はかなり低めにとっているものと思われる。
中音域、低音域はK’s好みの音であった。
エージングが進めば高音域の刺激が少なくなりリッチな音になる筈。
ハイエンドの一級品となる可能性を秘めたスピーカーであった。

その時にT社の営業の方が、弊社が得意とするオーディオラックの「製品による音の違い」を実感して欲しいと、熱心に話しかけてきた。
「CDプレイヤーを2種類のラックの天板に乗せ換えて聴く」といった比較方法であった。
多少の違いはあると思っていたが、聴いてみてびっくり仰天!再生音がまるで異なる。
2つのラックは同社の代表的なもので、片方が特別に質の低いものではない。
なのに「アンプを変えた」と言うレベルではなく、「スピーカーシステムを変えた」と思える位、音が違う。

音の佇まいが良い方はCSRシリーズ、普通の音と感じた方はMSRシリーズだったと記憶している。
ジャズのインストルメンタルとボーカルもの、クラシックはピアノ協奏曲を聴かせていただいた。
CDプレイヤーの乗せ換えは5秒ほどで完了なので、何度も比較することができた。
K’sはこの「あまりに違う音の差」が信じられない。

日頃、高質な再生を目指してあれこれ実践しているが、アンプの帰還量の増減調整などは、その日の体調にも左右されるくらい僅かな差しかないので、このような大きな差を目(耳)の当たりにするとショックである。
電気的な追い込みは注力しているが、物理的な追い込みはセオリー通りに行う程度。
ラックやボードの振動対策は侮れないと思った次第。

棚板、固定板、棚板支持スパイク、支柱の4部材で構成されており、支柱は鋳鉄入りスチールパイプ、棚板は鋳鉄粉入ハニカムコアの5層ボード、棚板支持はスパイクタイプのフローティング、棚板が固定板の上にスパイクを挟んで乗っかっている構造であった。
正直、オーディオラックとボード(ラックの1段のみ)を全部CSRシリーズに変えたいと思ったが、金額が半端ではないので諦めざるを得ない。

せめて、スピーカーボードで少しは良い方に変化しないかと期待して、自作のボードからCSRシリーズに近いハニカムコア採用のSCB-RS-HCシリーズのボードに入替えてみることにした。
折角なので、スピーカーの位置も正確にセッティングしたく、墨だし用のレーザーマーカーとレーザー距離計を使って、距離、振り角などを丁寧にセットしてみた。
安価なレーザーマーカーや距離計でも、早く正確にセッティングできるので、便利な時代になったと実感できる。

期待した効果は、良い意味で予想に反して、信じられない程の変化であった。
左右のスピーカーの周りに音のホログラムと言えるくらい(正確無比な?)立体的な音像ができ、今迄とはまるで違う鳴り方をする。
余分な付帯音も少なく、常套句であるが「スピーカーが消える」と言う表現がぴったりか?
足元は大事であることを再認識した。

こんなに違うんなら、もっと早くセッティングしておけば良かったと少し後悔している。
より一層、音楽を愉しめるようになったので、お正月休みにはゆっくり聴きたいと思っている。

ここで、1つ気になる点がある。「マルチチャンネルの音源を制作するときにITU-R BS.775-1規格準拠のセッティングで行われているのだろうか?」という疑問である。
色々なマルチチャンネルの音源を聴いてみると、センタースピーカーと左右のスピーカーを同じ距離ではなく、少し左右のスピーカーの距離を長めにとった方が自然な感じになる音源が多いことである。
「マルチチャンネルの音源を制作をするときのスピーカー配置は、センターより左右ののスピーカーの距離が長め(すなわちスピーカーが横一列に近い)のセッティングで行っているのではないか?」とK’sは勝手に考えている。

小音量のときにも本格的に音楽を愉しみたい!

K’sです。 秋の夜長こそ、じっくりと音楽に浸りたいと思う。

このシーズンは空調機を使う必要がなく、一年を通して一番静かな環境で音楽を聴くことができるオーディオ・ファイルにとって嬉しい季節。その反面、オーディオ装置全体のS/Nが要求される季節でもある。

K’sのメイン装置は PC → DAC → 半導体プリアンプ → 半導体メインアンプ であり、アンプは弩級の純A級アンプばかりである。 非省エネの極めであり、時代の流れに逆らっているが、K’sは純A級アンプの音の魅力にひかれており、音楽を聴く時くらいは少し贅沢しても良いかなと勝手に思っている。大きな音量で目を閉じて聴くと、音のバーチャル・リアリティーと言える位、生演奏を彷彿できるダイナミックな音を楽しむことができる。

しかし、大音量で再生できるのは22時位迄であり、それ以降の時間帯はほかの人の妨げにならないように小音量で聴くことにしている。そう言った目的の小音量再生なので、簡易的なデスクトップのオーディオ装置で聴くことではなく、音楽を本格的にじっくり愉しみたい訳です。小音量での再生といっても最高のクォリティーで聴きたいのはオーディオ・ファイルとして譲れないので、半導体純A級アンプと比べて勝るとも劣らない小音量再生を目指したい。

スピーカーは言うまでもなく質量が小さくて初期動作の早いシングルコーンスピーカーか、質量が小さな高能率の同軸スピーカーに限る。アンプは半導体純A級アンプでも、AB級アンプと比べればまだましであるが、それでも、ある程度の音量で再生しないと、音楽が平面的になってしまい、躍動感もスポイルされてしまう。そんな時に真空管のA級アンプが活躍できる。
真空管アンプのも色々な種類があるが、K’sのサブシステムはプリアンプとメインアンプは分け、プリアンプはカソードフォロアやSRPP構成、電源回路は半導体を利用しており、S/Nや小音量時の躍動感も特段問題ない。

メインアンプは2A3や300Bの3極管シングルアンプの音が好みであるが、直結アンプの音の魅力にひかれるので、自ずとロフチン型の2A3シングル直結アンプとなってしまう。しかし、高質な小音量再生において1つ問題が残る。
それは真空管アンプの残留雑音であり、K’sの技量では調整しても0.8~0.9mV程度が限度なので、音が消えて無音になるときに、ふとオーディオ装置で聴いている事に気付いてしまうことがある。すなわちS/Nの問題であり、小音量時のダイナミクスが確保できない。

そんな事を悩んでいる時に「アラルガンド」と言うブランドのアンプ設計者から、残留雑音の低い3極管シングル直結アンプが出来たという朗報が入った。そして、設計者の厚意でそのアンプをお借りして2か月ほど聴かせていただいた。
そのパワ-アンプが好結果をもたらしたので、紹介したいと思う。

設計者からお聞きした内容は以下の通りである。

(開発の背景)
しかるべき装置でじっくり音楽を楽しむのがオ-ディオの王道であると思うが、深夜など小音量で音楽を聴きたいという状況もある。
そんな時に電源ONで一瞬電気が暗くなるような装置、ヒ-トシンクが暖まるまで本調子が出ない半導体超弩級アンプ、大電流ヒーターを要する寝覚めの悪い大型管球アンプは敬遠したくなってしまう。「気軽に高音質を楽しめるアンプが出来ないか?」 これがコンパクトな高性能アンプの開発のきっかけとなった。

(目標)
単に真空管を用いた小型アンプという事ならば巷には海外製を中心に廉価な製品があふれている。
開発にあたっては低価格で、かつ主幹部品はオリジナルに拘り、出来るだけ国産の部品を使用した物作りがしたい。
海外の廉価製品には価格では太刀打ちできないので、音質的には廉価な製品群と大差がないと存在価値がない。 小出力なのでスケ-ル感や臨場感は大型システムに一歩譲っても、ほかの部分では従来システムを凌駕するようなアンプ、また廉価なアンプでは到達しがたい高音質を目指す。2A3ロフチン型アンプは独特の心地よい奥行感、定位感、派手さのない静かな躍動感が特徴なので、この音質を継承したいと考えた。

(回路構成)
2段ロフチン型直結アンプ 双3極管4球構成で、初段、出力段ともに、双3極管のパラ接続のシングル動作とした。 双3極管のパラシングルは出力の増大と言うことより、 内部抵抗を下げることによるダンピングの向上を狙った。 無調整、長寿命といった側面から、出力を犠牲にして最大損失の50%程度で動作させる。電源はFETによるリップルフィルタ-を採用してロ-ノイズを実現する。

(主要部品)
出力トランスは、20個を超す新設計の試作品の中から音質で選んだ、オリエントコア採用のオリジナル品。
その結果5W超級の出力をこなせる出力トランスとなってしまった。
電源トランスも、余裕を持たせた専用オリジナル品を用意、シャシ-は硬質アルミ1.5mm厚、トランスカバ-はSPCC(鉄)1mm厚、フロントパネルは2mm厚のアルミとした。

(製品仕様)
パワ-アンプ MINI-PA99
初段E88CC(6DJ8)、出力段ECC99 いずれもパラ接続による ロフチン型直結アンプ。
残留雑音 0.2mV 以下
最大出力 0.8W/6Ω THD5%(4~8Ωに対応)
利得:約15.5db

このような内容なので、K’sの目的にはぴったりの特別注文したようなパワ-アンプである。

残念なことは MINI-PA99という型番であり、K’sはMINIと言うと何故か代用品に思えてしまう。このアンプはコンパクトではあるが高性能かつ、高品位なアンプなので、何か別の良いネーミングが無いかと考えてしまう。

音質的には設計者の思いである、「心地よい奥行感」、「定位感」、「派手さのない静かな躍動感」どれも見事に達成している。
派手さがないので、ちょっと聴きは何の変哲もない音に聴こえるが、疲れない自然な音であるため、玄人(オーディオ・ファイル)向けの音ともいえる。懸念していた出力も、小音量再生はもとより、普通の音量で聴く時もよほど能率の低いスピーカーでなければ問題ない。

クラシックの中では、ピアノ協奏曲やバイオリン協奏曲がこのアンプの力量を発揮することができると思う。 ジャズ・ボーカルにおいてもボーカリストの実在感があり、息使いの再現も難無くこなすが、押し付けがましくない歌い方が心地よい。ジャズ・インストルメンタルの中からオーディオ装置の粗が目立ちやすいKeith Jarrett の The Out of Townersを選んだが、透明感と躍動感のあるスイングが再現できて気持ちが良い。これもピアノ、ベース、ドラムスのバランスが絶妙で、ややもするとドラムのシンバルがうるさく感じることがあるが、シンバルは大人しく、シンバルの厚みが手に取るように判る、いわば質量感のある高域である。

これらの再現が上手くこなせるのは、このアンプの残留雑音が極めて低いことに尽きる。

小音量においてもダイナミクスが保たれ、帯域的にみると少し濃い中音域に対して、十分な高域の伸びと、低域は適度なダンピングに支えられた、聴いていて楽しい音である。K’sが舌を巻くのは、絶妙なさじ加減の低域であり、これはA級、三極管、直結といった音質を決める3つのキャラクターのほか、少しばかりオーバースペックのアウトプットトランスによるものだと推測している。

こっそり残留雑音を測定したら、なんとボリューム最大で製品仕様を下回る0.13mVであった。
いくら低出力といえ、おそらく真空管パワーアンプの限界に近い値と思われる。
K’sのシステムに繋いだ時の、全体での残留雑音はプリアンプのボリュームを通常聴く位置、パワ-アンプのボリューム最大で0.16mVとアンプ間の相性も良く、99dBの高能率スピーカーを繋いでもノイズは聴こえない。

実はこの残留雑音の低さと、頑丈な作りのMT管に支えられた音は、真空管アンプらしくない音の出方となるので、ノスタルジックな真空管アンプ独特の音を好まれる方には向かないと思う。PCオーディオで再生される方にとっては、可聴帯域外ノイズのフィルターも兼ねることができるので、心地良い音を愉しむことができる。

音が消えるときの静寂な佇まいと、真の無音に入っていくさまは、正に現代の真空管アンプの音であると思う。

 

音源管理と楽曲を探すとき!

K’sです。
まだ少し暑いがエアコンを使わなくても良いので部屋の暗騒音が下がり、音楽を聴くには最高の季節になった。
いつものように Wave File Player CD音源を24bit/384KHzに変換して音楽を聴いている。

少し前に Wave File Player for Experimental で「アルバム情報」のほか、「アルバムアート」も表示できるようになった。

「アルバムアート」は最低でも300×300ピクセル以上、できるだけ高解像度のものをインターネットで探して保存している。
どうしても見つからない時は、CDの印刷物をスキャナーで取り込むようにしている。
さらに写真の多いライナーノーツはスキャナーで取り込んでPDF化し、文字情報が多いライナーノーツはテキストファイルで「アルバム情報」として保存している。

このようにしておくと、CD(紙)のライナーノーツを見る必要がないので、リッピングした音源は箱に入れて物置に片付けることができる。
省スペース化ができて、K’sにとってはとても有り難い。

しかし、オーディオラックの上にあるPCのディスプレイを覗き込んでライナーノーツを読むのは疲れる。
そこで、タブレットPCを使って「アルバムアート」と「アルバム情報」を楽な姿勢で見ることができるようにした。

K’sは音源の管理を再生アプリに委ねて(あなた任せにして)しまうのは好きでない。
したがって、フォルダーを階層的に組み合わせて自身で管理している。

たが文字情報だけでは音源を探すときに相応の時間が掛かってしまうし、探しきれない時もある。
音楽を聴いているときに、次に聴く曲を探すのは邪道かも知れないが、なんとなく選曲したくなる。
なので、これもタブレットPCを使って音源を探せるように工夫してみた。

特定の曲そのものを探すときは、エクスプローラを使って検索できるので問題ない。

「次に何を聴こうか?」といった時には・・・
①大まかにジャンルを絞る
②沢山のアルバムアートをざっと眺めたい
③良さそうなアルバムがあればアルバムアートを原寸大で見たい
④「アルバム情報」を読みたい
・・・気に入ればそのアルバムを聴くことになる・・・
⑤聴きながら「アルバムアート」や「ライナーノーツ」を原寸大以上の大きさで読みたい
⑥場合によっては、より詳細な「アルバム情報」を読みたい
こんなフロー・・・

これをWindowsで行うと・・・
①エクスプローラでフォルダーを選択
②エクスプローラでアルバムアートを大アイコン表示(ボタン1つ)
③エクスプローラでアルバムアートを特大アイコン表示(ボタン1つ)
(アルバムアートをタップすればフォトビューアーで好きな大きさにピンチズームできる)
④ワードパッドでアルバム情報を表示(好きな大きさにピンチズームできる)
・・・気に入ればそのアルバムを聴くことに決める・・・
⑤アルバムアートをフォトビューアーで表示(ピンチズームできる)
⑥テキストのアルバム情報をワードパッドで表示(ピンチズームできる)
PDFのアルバム情報をアクロバットリーダーで表示(ピンチズームできる)
ざっと、こんな感じ・・・

Windows10の環境設定を自分用に最適化しておけば、タッチ操作で、すこぶる快適に操作できるようになる。
<<ポイント>>
データをタップして起動するアプリをなるべく軽く、ピンチズームに対応しているものを割り付ける。
(例:*.txtのデフォルトに指定されているノートパッドはピンチズームに対応してない)
各アプリのリボンやメニューは起動した時に表示しないよう「たたんでおく」

ちょっと見だけならば、Wave File Playerの「About」ボタンを押して「アルバム情報」や「アルバムアート」を表示すれば良い!

夏休みの工作 顛末記!

K’sです。
暑い日が続くので、今年も夏季休暇は何処にも出掛けずに家で体を休めることにした。
MJを読んでいたらキット製品の案内にDSO138という2.4インチカラーTFT液晶モジュールを使った携帯型オシロスコープの記事あり、何となく組立たくなって購入してみた。
JYE Techという中国のメーカーだが日本では秋月電子通商で買うことができる。
価格は3400円(税込)と信じられないくらい安い!
通信販売で購入したが、送料と代引き手数料が気になる安さだ!

仕様は
・サンプリングレート:1M sps
・分解能:12ビット
・サンプリングバッファ:1024バイト
・アナログ周波数帯域:0~200KHz
・垂直軸感度:10mV/div、0.1mV/div、1V/div
・垂直軸分圧比:x1、x2、x5
・水平軸タイムベース:10μs~500s
・入力抵抗:1MΩ
・最大入力:50Vp-p
・電源:DC9V、200mA
・基板サイズ:76x117mm
と記されていた。

届いた製品を見て、びっくり!
基板と部品1式だけと思っていたら、A4サイズ4頁カラーの詳細な英文組立説明書が付いていた。
また、トラブルシューティングのフローチャートも付いていてLEDの点滅で誤配線などのチェックもできるようになっている。

部品数は約80点、半田付けは200ヶ所くらいである。
しかし、部品の大きさを見るとK’sにとっては小さ過ぎて、組み立てる気力が失せる。

親指の大きさと比べると、どの位小さいかが判ると思う。

抵抗のカラーコードは小さすぎて何色かが判別できず読み取れない。
仕方がないので、DMMで1本づつ測定して確認することにした。
幸いセラミックコンデンサは小さいが、ルーペを使えば読み取れる。

インターネットの情報によると、急いで組み立てれば4時間程度ということであるが、この手の製作モノは1か所でも間違えたら動作しない。
K’sは4時間程度(半分くらい出来上がったところ)で1回キリにして、2日に分けて組み立てた。

夏は暑いし、半田ごてを握ればもっと暑くなる。
部品が小さく、半田ごてに顔を近づけないと部品が見えないので、夏は半田付けが嫌になる。

一通り半田付けが終わったら、誤配線や部品の付け間違い、半田のブリッジがないかなどを入念にチェックする必要がある。
LCD基板側にもコネクターを半田付けしてようやく完成!

次は電源の投入である。
DC9Vをコネクターから供給して、TP22の電圧チェックを行う。
幸運なことに3.3Vだったので、ジャンパーポイントをブリッジして、12ヶ所のTPの電圧を測定する。
これも運良く、すべてのTP電圧が正常だったので、一度電源を切って最後にLCDを取り付ける。

これで全完成なので、オシロスコープとして機能するはずだ!
再度、電源をONにしてみる。
2.4インチカラーTFTにFWのバージョンが表示され、トリガLEDが点滅してオシロの画面に切替った。
ここで初めてほっとすることができる。

その画面であるが、想像していたものより、かなり良く出来ていて見やすい。
さっそく1KHzの方形波TPにプローブを接続してみる。
2つのトリマコンデンサーを調整して方形波のエッジを直角にする。
所詮3400円なので、オーディオのチェック程度に使えればと思っていたが、良い意味での見当違いであった。

グリッド表示は測定器メーカーの本格的なオシロスコープより見やすい位だ。
さらに、OKボタンの長押しで、DMMの機能がONになり、画面のように幾つかの値がリアルタイムで表示される。
OKボタンを押すたびにRUNNINGとHOLDが切替わりるので、便利この上ない。
おもちゃ程度と思っていたが、簡易プローブも付属しており、本格的で充分実用になる。
価格からは想像できない性能だ。
中国パワー恐るべし!

半田付けの経験がある方なら、慎重に組み立てれば誰でも完成できると思う。
また、LSIなど一部の表面実装部品を半田付済のキットもある。
少し高くなるが、それでも3780円(税込)である。

テスター1台にも満たない金額なので、皆さんも、是非トライしてみては!
ただし、細かいところを見るための視力だけは必要だ!

 

『ピアノ協奏曲ト長調』を聴いて

K’sです。2ケ月半ぶりのブログです。

最近は業務多忙で嬉しい悲鳴を上げている日々が続いている。
K’sは、モノの開発という行為そのものが好きなので、未だに老体に鞭を打って時間と闘いながら仕事をこなしている。
家族や友人には、仕事を持ち帰って、深夜や休日まで仕事をして「体を壊さないか?」と心配をかけている。
しかし、K’sとしては好きな事をやっている訳で、他の人が思っているほど精神的にはハードではなく、苦にならない。
今でも「少年の気持ちで開発に取り組むことができ」充実した日々が送れて幸せである。
ただし、睡眠時間との闘いでもあるため、正直なところ肉体的にはかなり辛い。

1日の仕事を終えて、寝る前の一息をつくときに好きな音楽を聴く。
これも家族からは「音楽を聴くよりも1分でも早く寝たら!」と言われている。
しかし、K’sにとって音楽は薬のようなもので、交感神経優位な状態から副交感神経優位な状態へと音楽が誘ってくれる。

ジャズ好きのK’sが最近良く聴いている曲は、ラヴェルの『ピアノ協奏曲ト長調』である。
フランスの作曲家、モーリス・ラヴェルが晩年に作曲した、2曲のピアノ協奏曲のうちの1つで1931年に完成された作品である。
第1楽章: Allegramente
第2楽章: Adagio assai
第3楽章: Presto
で構成され、歯切れの良いリズムと叙情性があいまって、スリリングかつロマンティックな世界を表現している。

●アンヌ・ケフェレック(P)、アラン・ロンバール(指揮) 、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
●マルタ・アルゲリッチ(P)、クラウディオ・アバド(指揮) 、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
●シモーヌ・ディナースタイン(P)、クリスチャン・ヤルヴィ(指揮) 、ライプツィヒMDR交響楽団
●クリスティアン・ツィマーマン(P)、ピエール・ブーレーズ(指揮) 、クリーヴランド管弦楽団
●ピエール=ロラン・エマール(P)、ピエール・ブーレーズ(指揮)、クリーヴランド管弦楽団
●ユジャ・ワン(P)、リオネル・ブランギエ(指揮)、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ライヴ収録
●ユジャ・ワン(P)、リオネル・ブランギエ(指揮)、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ベルリン、テルデック・スタジオ収録

作曲家をはじめ、指揮者や演奏家から叱られてしまうかも知れないが、何種類かのCDアルバムのどれを聴いてもK’sにとってはジャズに聴こえる。

リズムなど多くの点でジャズと似ているようだが、それだけではなさそうだ。
気になったので、オーケストラ用の譜面を追いかけながらCDアルバムを聴いてみた。

・ピアノのリズムに乗った跳ねるようなメロディーラインはジャズライクな演奏である。
・基本の拍子からの逸脱はジャズ・ドラマーが即興演奏で行っているものと同じである。
・弦楽器のピッチカートもジャズ特有の後打ちリズムで演奏されている。
・ト長調と半音異なる調の和音を同時に聴かせる復調の手法や和音の進行もジャズと似ている。
・長三和音ファ#・ラ#・ミ#をベースにした下方変位音ラ♮・ミ(ブルーノート)が多用されている。
・ジャズの一場面のようなリズムに乗った下降半音進行が多くみられる。

など、聴いた雰囲気だけでなく、譜面からもジャズとの共通項が多いことを理解することができた。

CDアルバムのライナーノーツにラヴェル自身がアメリカへ演奏旅行したときにジャズの影響を受けたと記されているが、本当にそうだろうか?
年代的に少しズレがある訳で、仮に当時のジャズの影響を受けたとしても、ビックバンド全盛時代の雰囲気とは異なり、『ピアノ協奏曲ト長調』はそれ以降のモダンジャズの構成に極めて近い。
単純に『ピアノ協奏曲ト長調』は、ラヴェルが創世記のジャズの影響を受けて作曲したとは考えにくい。
寧ろ、1931年以降のモダンジャズはラヴェルの影響を受けて進化してきたように思えてならない。
そう思うのはK’sだけだろうか?

どちらにしても、聴いていてすごく心地が良い!

JOPSくんがやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ!

LEOです。久しぶりのエントリになりますね。

当社が、日本オープンシステムズ(略称 JOPS)と資本提携してグループ会社となってから、はや半年以上が経過します。
グループ内では、お客様の満足度を高めるべく、様々な施策を計画し、実行している最中で、
いずれそのシナジー効果が発揮されることと思っております。

 

さて、先日、偶然にもグループ会社のマスコット、JOPSくんの存在を知りまして、ご厚意によりJOPSくんぬいぐるみを頂きました。

JOPSくん

どうです?何か感じませんか?
私は、JOPSくんを初めて見た時、これはキュビズム時代のピカソの再来ではないか!と思いました。
正直、驚き、感動、そして震えました。
例えるなら、「俺は今、猛烈に感動している!」の星飛雄馬と「会いたくて、会いたくて、震える」の西野カ○と
3人で宝塚ばりのラインダンスを踊るくらいの感激です。
少し、大袈裟すぎたでしょうか?

 

そして、私がいかにこのJOPSくんに芸術的価値があるかを、上から目線で子供に話しかけようとすると、
子供は一言、「キモカワイイ!」と言い放ったのです。
ああ、そうですか、そうですか、「キモカワイイ」ですか・・・。
私のどうでもよい理屈 ありがたい御高説を粉砕する言葉、「キモカワイイ」
表現する言葉はどうであれ、これはアートと言っていいでしょう。

このアングル、キュビズムの系譜を感じませんか?(下の作品は、ピカソのMaya with Sail Boat)

JOPSくん

ピカソ おもちゃの船を持つ少女

前世紀に席巻したキュビズムが21世紀になってJapanese KimoKawaiiをまとって、みごとに再構築されたかのよう。
しかも立体的なぬいぐるみとして。
キュビズムを現代にぬいぐるみとして再現しようなどと言う芸術家が今までいたでしょうか?
MoMA で販売してもいいくらいです。
寿がきやのラーメンフォークに続け!です。
https://www.momastore.jp/momastore/products/detail/product_id/6403/

 

21世紀に蘇ったキュビズムの キモカワイイJOPSくんを手にし、ご満悦の我が子。

JOPSくんを抱く子供

特別に2個頂きましたので、もう1個はデスクに飾って毎日愛でようと思っています。
アートのある職場っていいですね。

こちらはキーホルダー
JOPSくんキーホルダー

写真は子供のお気に入りのバッグに付けたものです。

バックにつけたJOPSくんキーホルダー

アンディ・ウォーホルを彷彿とさせるこのポップカルチャーのような色合いは、
シックな私のビジネスバックにつければ、ミスマッチ感が出て、ナウなヤングにバカウケ間違いありません。
私はナウなヤングではありませんが、精神年齢は永遠の17歳です。

私のJOPSくん愛、わかっていただけたでしょうか?
こういう遊び心はいつまでも大切にしたいですね。

追伸:JOPSくんに対抗すべく、只今、特機ちゃんぬいぐるみ製作の稟議書を書いている最中です。

ハイレゾ音源への期待と有用性について

オーディオ雑誌にはDACをはじめとするオーディオ機器とハイレゾ音源についての記事が満載である。
K’sもハイレゾリューション音源の現状についてはブログでも散々述べてきた。
要約すると・・・
・ハイレゾ音源の多くは、未だに発展途上といった段階である。
・音楽を聴き感動を味わうために、ハイレゾ音源の必要性が無いことに確信を持てた。(専門家のブラインドテストによる裏付)
・録音するときにはハイレゾは必須である。(慎重にダウンコンバートして24bit/48KHzに変換すればオリジナルとの差は判らない)
・可聴帯域外の周波数を扱うために、可聴帯域の音質を劣化させている。
・ハイレゾ音源の正確なDA変換は難しくハードルが高い。
である。

しかし、未だに出版社をはじめ、オーディオメーカー、ハイレゾ音源制作メーカーや販売会社も悪乗りに拍車がかかって、ますますエスカレートしている現状である。ずばり、ハイレゾ対応オーディオ機器(特にDAC)の性能を美化しすぎである。
さらにハイレゾ音源の有用性についてまったく勘違いしているメーカーも多い。 ハイレゾ音源の方はイメージ的な評価が多く、正しく検証されていないものが多い。(正しく評論している人は僅かである、だからその評論家は支持される)
とは言っても、多くのオーディオファイルの皆さんがハイレゾ音源に期待していることは間違いないし、K’sも少しはハイレゾ音源の改善を期待している1人である。

16bit/44.1KHzと24bit/96KHzのハイレゾ音源を比べた場合、「可聴域における波形忠実度の向上」と「量子化ノイズの低減」はハイレゾ音源に期待できる。「非線形ひずみの増大」、「タイムジッターの影響を強く受ける」、「音源制作における品質管理が難しくなる」はハイレゾ音源にとって不利である。

誤解のないようにしたいのは、K’sはハイレゾ音源を否定している訳ではなく、「現状のハイレゾ音源の質であれば16bit/44.1KHzで十分である」ということであり、数は少ないがハイレゾ音源の中には高質なものもある。それらの高質な音源をうまく再生できたときは素晴らしく気持ちが良い。K’sが持っているハイレゾ音源の中で、本当に納得できるアルバムは、残念ながら十指を折ることができない。それほど数が少ないのが実情である。

高質なハイレゾ音源を制作するためには、旧来のオーディオの知識とディジタル信号処理の知識を兼ね備えたレコーディングエンジニア、ミキシングエンジニア、マスタリングエンジニアがタッグを組んで真剣に取り組む必要がある。そういったエンジニアを教育して育てることも急務である。

ハイレゾを一過性の流行り言葉にしない為に、「名前だけのハイレゾ音源を制作するのは止めて、高質なハイレゾ音源の普及を目指して欲しい!」と音源制作メーカーに切にお願いしたい。また「フォーマットやサンプリング周波数によって音源の値段が変わる!」というのも止めて、同じ価格、かつ良心的な値段にする時期だと思う。

PCオーディオを愉しんでいる人に読んで欲しい本

K’sです。
PCオーディオに取り組んでいる方やDACの購入を検討している方に是非読んで欲しい書籍を紹介します。

実はオーディオの書籍ではなく、「しくみを知れば真の波形が見えてくる」というディジタル・オシロスコープ実践活用法なのです。
ディジタルオーディオ関連の雑誌や本も沢山ありますが、抽象的な概念での表現が多く、本質が見えてこない書籍が大半です。
勿論、詳しく書かれた書籍もありますが、多くは英文なので敷居が高くなってしまいます。
K’sはこの書籍を年末に入手して何度も繰り返し読みましたが、オーディオの書籍より判りやすくディジタルオーディオの本質が見えてくるのです。
きっとDACの選択や再生ソフトの選択にも役に立つと思います。
的を外したオーディオメーカーの売り文句や、パンフレットに書かれている意味のない技術解説にも惑わされなくなる筈です。

しくみを知れば真の波形が見えてくる
ディジタル・オシロスコープ実践活用法
天野 典 / 著
B5変型判 176ページ 定価2,376円(税込)
JANコード:JAN9784789840989

電子回路の真の波形を捕らえるためには,測定器本体やプローブのしくみから理解して,オシロスコープの性能や機能を100%引き出す必要があります.
波形を目視で観測できるオシロスコープは,電気の振る舞いを観測できる大変便利な測定器です.
しかし,動作原理を無視してスイッチやつまみを設定すると,誤った計測をしてしまいます.
本書では,陥りやすい誤った使い方から正しい使いこなし方までを,実際の回路での使用事例を交えながら解説します.

K’sがオーディオファイルとして興味深く読むことができた内容は以下の部分でした。

第1章 刻々と変化する信号を測定する
1.3 電圧レベルと時間の分解能の考え方
1.4 電圧の確度は直流で決められている

第2章 三つの重要な性能指標とその意味
2.1 三大性能その1:周波数帯域
2.2 三大性能その2:サンプル・レート
2.3 三大性能その3:レコード長

第3章 オシロスコープの種類と動作原理
3.4 ディジタル・オシロスコープの限界と進歩
3.5 ディジタル・オシロスコープの構造

第4章 電圧や時間を「正しく」測定するための基礎知識
4.1 測定に必要なレコード長を選ぶ
4.2 目視確認で重要な波形取り込みレート
4.3 電圧を「正しく」測定するために
4.4 時間を「正しく」測定するために

第6章 測定に不要なノイズを減らすノウハウ
6.1 必要な周波数帯域で信号を測定する
6.3 単発波形に適用できる移動平均
6.4 ピーク検出機能と低サンプル・レートの併用

第8章 信号をプローブで正しく取り出す
8.1 測るということ自体が誤差を招く
8.7 誤差を招く三つの要因

第11章 高速信号の扱いと測定方法
11.2 電気信号を波として考える
11.3 高速オシロスコープによる波形測定

折角なので以下にディジタル・オシロスコープで見たDACのアナログ出力の波形を記します。

実勢価格3万円位のDACによる、24bit96KHzで出力した1KHz方形波ですが、最近のDACは随分性能が良くなりました。
オーディオメーカーが技術解説に使っている正弦波ではなく、方形波なのがミソです。
この続きは近いうちに・・・

 

電源品質のチェック

K’sです。
オーディオの再生環境をアップ・ツー・デートしたく、日頃から些細なことも一つづつ詰めるようにしている。
アンプを始め、再生装置そのものは本来の機能を充分発揮できるように、かなりの頻度でメンテナンスしているつもりだ。
しかし、肝心の源となる商用電源の方は、しばらくの間確認してなかったので久しぶりに電源品質を調べてみた。

K’sのオーディオ・ルームは集合住宅なので、電源の電圧は高めで、高周波ノイズも重畳している。
まずはコンセントの電源電圧をDMMで測ってみた。

アンプの電源を入れ、500W程度の負荷を掛けて計測した結果、写真のように電圧は103Vで大きな変動もなく安定している。

つぎにオシロスコープで波形を見てみた。

写真のように正弦波が見事に崩れている。
右側の写真は拡大したもので、かなりの重症である。
以前は高周波ノイズが重畳していたが、こんなに大きな崩れはなかった。

電気設備を施工しているサブコンの方に聞いたところ、最近は太陽光発電が増えてきており、直流から3相交流に変換するスイッチング・ジェネレーターの品質や負荷の掛け方などで、電源の品質は悪化しているそうだ。
電力会社からは力率を下げて品質の良い電源にして欲しいとの要請があるそうだが、発電側の企業は品質より発電効率を上げたいとのことで、我々一般需要家には手の届かない領域の話である。


さらにFFTで周波数分布を確認してみた。
こちらは、以前より良くなっている、高周波ノイズが重畳しているがひどいピークは見当たらない。
左側の写真が2.5GHzポジション、右側の写真が250Hzポジションで左から1ます目少し右にある大きなピークが60Hzである。

こんな電源環境ではアンプ系で詰めても、良い音は期待できない。
したがって、プリアンプ系は100W連続負荷が可能なジェネレータを2台使い綺麗な60Hzを作っている。
下側の写真がジェネレータを通した電源の波形である。
ほぼ問題ないレベルの波形なので、安心した。

コンピュータやDACの電源は別系統の500W連続負荷が可能なジェネレータを使い、パワーアンプはジェネレータを使わず2000Wの負荷に耐えるアイソレーション・トランスを使っている。
すなわち、コンセントの電源を直接使っているのは電源が入れっぱなしのクロック・ジェネレーターだけである。
集合住宅の電源事情はこんな状況である。
本来はコンセントから直接使いたいが、しばらくはアイソレーションした電源を使うしか手が無いようだ。

 

2015年のオーディオを振り返って

K’sです。
今年は趣味のオーディオにあまり時間を割くことができなかったが、オーディオに関する出来事を簡単に纏めてみた。

< CDアルバム >

「Otona Yuttari Jazz」というCDアルバム制作のお手伝いすることができた。
録音・ミックス・マスタリングのすべてを、念願だったK’sの自宅で行なった。
スタジオ録音と比べて、「静か」、「質の良い電源」、「使い慣れた機材」、「ケーブル最短」などが有利に働いた。
リラックスした雰囲気のボーカル(中野幸代さん)とピアノ演奏(鶴野美香さん)が心地良い。
10月末の発売以来、売れ行きは順調と聞いており、嬉しい限りである。


< PCオーディオの研究 >

再生においてはハイレゾ音源の必要性が無いことに確信を持てた。
DSD11.2MHz、PCM24bit/384KHzまでの再生実験を徹底して行った。
DAコンバーター3種類、プリアンプ2種類、パワーアンプ4種類、スピーカ3種類をすばやく切替えできる環境を構築。
K’sの再生環境では、いずれの組み合わせにおいても質の良い再生を行うには24bit/48KHzがベストであった。
自分で録音した24bit/96KHzのマスター音源でも、慎重に24bit/48KHzに変換すれば差は判らない。
その差が判る場合は、エイリアスや帯域外ノイズの混入などマスター音源側に問題があるようだ。
何人かのオーディオの専門家を招いてブラインドテストをした。その結果によっても裏付けがとれた。
ハイレゾ音源の正確なDA変換は意外に難しく、DAコンバーターに余裕がもてる24bit/48KHz辺りの再生がバランス的に良いと思う。

市販ハイレゾ音源の多くは、未だに発展途上といった段階である。
オーディオファイルの皆さんが「ハイレゾ音源に何を期待しているのか?」を制作メーカーは判ってないと思う。
その答えが「ハイレゾ音源の質の向上に繋がる鍵」になると思っている。

< アンプの自作 >

愉しく聴ける、少し緩いオーディオ装置のために管球式のプリアンプを改造と2種類のパワーアンプを作ってみた。
何れも3極管と3極管接続によるA級シングルで無負帰還といった構成。
当初は残留雑音(パワーアンプだけで1.6mV前後だった)の悩まされたが、回路検討と配線の引き廻しを検討し、何度も作り直した結果、DAコンバーター、プリアンプ、パワーアンプ、すべてを接続した状態で0.9mV以内に収めることができた。
一時は0.5mV程度になったが、回路と配線の変更をした為、残念ながら、この値には戻らない。
一般的には管球式アンプはレトロといったイメージであるが、直線性が良く、無負帰還でも使え、設計時の自由度が高い増幅素子である真空管を見直した。
アウトプットトランスの特性上、極端に広帯域でない周波数特性がPCオーディオと相性が良い。


< 少し変わった実験 >

得意先の好意により、短時間ではあったが大型の無響室でK’sが作った特殊な音源を再生することができた。
デッドな部屋での音源が、どんな風に聴こえるのか、とても興味があった。
2チャンネル(ステレオ)の位相は測定器で監視するより、耳で聴いた方が遥かに正確に判断ができることに驚いた。
無響室という環境が手に入れば、人間の耳は測定器の比ではないことを体感できた。
このような環境があれば、ミックスやマスタリング作業も大きく変わり、自然な音作りが出来ると思う。
(そのような音では絶対に売れないが・・・)

来年はPCオーディオによる再生を、別の切り口で、もう少し掘り下げて研究してみたい。