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768kHzの再生音について!

K’sです。最新のチップを使ったDACを導入して5か月ほど経ちエージングも終わったので、楽しみにしていた768kHzの再生ををしてみた。
Wave File Playerのアップサンプリング機能を使っての再構成は24bit/384KHzが限界なので、24bit/768kHzネイティブの録音・再生にチャレンジしてみた。

民生機器で768kHz録音が可能なA/Dコンバーターは、以前のブログに記したとおり1機種しかなく選択の余地がないため、それを使うことにした。768kHzマルチトラックの編集が可能なソフトウェア製品も未だリリースされてないので、2チャンネル録音してレベル調整程度に留めた。

アコースティックギターやドラムの単一楽器ステレオ録音とし、マイクロホンはK’sが好きなラージフレームのコンデンサーマイクロホンで上限は20KHz程度なのでフィルター兼用として使え丁度良い。高いサンプリング周波数を使うのは、音楽の周波数帯域幅を増やすのではなく、周波数帯域幅を制限することによってて歪の少ない自然な音を記録するためだと思っている。


再生はESS Technology社の最新世代フラッグシップDACチップ「ES9038PRO」と旭化成エレクトロニクス社の32bitプレミアムDACチップ「AK4497」を搭載した2台のD/Aコンバーターを使って比較した。
肝心の再生音は、何の不具合もなく、ごく普通の高品位な音である。どちらのD/Aコンバーターも同じ印象であった。同時に録音した24bit/96kHzと比較しても、K’sの耳では音質といったレベルの差は判別不可能で、空気感の違いだけが判る、それもほんの僅かである。
K’sとしての結論は、通常の録音・再生であれば24bit/768kHzは必要ない思う。
無編集録音のままならともかく、通常の音源のように後から編集したり、マスタリングするのであれば、なおさらである。

ただし、768kHzの再生が可能なD/Aコンバーターで96kHzや192kHzを再生したときの音質は余裕たっぷりで、何とも言えない安堵感があり、リッチな音が楽しめる。
K’sが一番良く聴いていたMytek Digital社Manhattanの音に不満はないが、比較すると何となく古さを感じる。勿論、96kHzや192kHzの再生での音質のことである。最新チップを使ったManhattanⅡDAC基板へのバージョンアップ開始のアナウンスに期待したい。

オーディオからみた Windows10 Creators Update

Windows10 Creators UpdateにはUSB AUDIO CLASS 2.0ドライバーが標準実装された。
K’sは何台かのPCのうち、デスクトップPC2台、ノートPC2台、オーディオ用途ではないがタブレットPC1台をWindows10で使っており、それらのPCにおいてCreators Updateを終え、半月ほど経ったところである。

さっそく、楽しみにしていたUSB AUDIO CLASS2.0ドライバーを3種類のUSB DACを使って検証してみることにした。
検証用のPCはどれもオーディオ再生専用で、Core i7、16または32GBのメモリーに低スペックのビデオカードと似たようなPCで、バージョン情報は画面のとおりである。

いづれのDACもメーカー供給の専用ドライバーをアンインストールしてリブートすれば、Microsoftのデジタル署名が付いた「バージョン10.0.15063.0」というUSB AUDIO CLASS2.0のドライバーが自動でインストールされる。
各DACのプロパティを詳細タブで確認すると共有モード時のビット深度とサンプルレートが次の画面のように表示された。


何故か、何もしない状態では、あらゆるビット深度(16bit、24bit、32bit)でサンプルレートが48KHzのみ、あらゆるサンプルレート(44.1KHz~384KHz)でビット深度が32bitのみ、と対照的である。
音質の評価をするには相応の時間が必要なため、現時点では何とも言えないが種々(44.1KHz~384KHz)の音源はすべて問題なく再生できた。
不具合のある1機種のDACを専用ドライバーに戻すと、画面のとおりビット深度とサンプルレートの選択肢が増えたが192KHz止まりである。
すべての組み合わせで試してみた訳ではないが、USB AUDIO CLASS2.0のドライバーでは384KHzが再生できるのに、専用ドライバーでは選択の余地がないところが不思議だ。


このように沢山のビット深度が選べると、ビット深度による音質の違いを気にされる方が多いが、K’sは気にしないことにしており、あらゆるサンプルレートの音源を24bitのみで聴いている。(プロ・オーディオ向けの雑誌で16bit、24bit、32bitの違いを比較している記事があったが、K’sは聴いてもその差は判らないし、仕組みから考えても判らないのが当然だと勝手に思っている)

次にASIOを使って再生してみたが、種々(44.1KHz~384KHz)の音源は、いづれも何の問題もなく、すんなり再生できた。
DACによっては、USB AUDIO CLASS2.0のドライバーが自動でインストールされた初期状態の不具合や、再生できないサンプルレートもあるが、近いうちに改善されることを期待して、「概ね良し」と評価したい。
「USB AUDIO CLASS2.0ドライバーの必要性?」の是非は別にして、これでDACメーカーの専用ドライバーをインストールしなくても最低限の再生ができるようになった。

暫くの間は色々と試したいので、1台のPCだけをCreators Updateから「回復」で「前のバージョンに戻す」を選び、以前のビルドのWindows10に戻しておくことにした。
そのときに「以前のWindows10に戻す理由」を書き込める画面があったので、USB AUDIO CLASS2.0ドライバーを使った感想を詳しく記入しておいた。

 

768kHzでの良質な再生を目指したい!

K’sです。

今迄にいくつものDACを導入して、高品位な再生を目指してきた。
現在は、PCのHDDに収納している音源(多くは16bit/44.1KHz)をWave File Playerのアップサンプリング機能を使って再構成して24bit/384KHzにしている。
一番良く聴くDACはMytek Digitalの ManhattanでUSB経由で384KHzで受けている。
一言で言うと、CDに収納されている音を自然な感じで聴くことができるので、特に不満はない。(地味な音だが・・・)

しかし、最近、DACやトランスポートの新製品が各社から発表されており、その中にK’sの興味をそそる製品が幾つかある。
また、手の届く価格帯で768kHzに対応したDAC製品が出てきた。
iFI-Audio「micro iDSD BL」PCM768kHz対応DAC
OPPO Digital 「Sonica DAC」PCM768kHz対応DAC
RME「ADI-2 Pro」PCM768kHz対応ADC/DAC
CHORD「DAVE」+「Blu MkII」PCM768kHz対応DAC(CD音源を705.6kHz)
などである。

アップサンプリング機能で768KHzに再構成した音がどんな感じになるかを聴いてみたいと思っている。
目的はただ1つで、CD音源から可能な限り自然なアナログ波形を得ることに尽きる。

CHORDの新製品紹介記事に「DAVEとBlu MkIIを使って705.6kHzに変換することによって、44.1kHz/16bitで記録されたCD音源を正確に再生。心地よく自然な音を再生できた」と書かれていた。
CHORDのワッツ氏は、脳がある音を認識するとき、残響や反射音などの様々な情報によって音が発する方向や位置を認識する。しかし、こうした音の間接成分はレベルが非常に小さく、オーディオでこうした微細音をどれだけ正確に取り戻すかは、ノイズシェーパー次第だと言っている。「ノイズフロア変調は耳で判別しやすい要素で、この影響があると、音が明るく聴こえたり、音の角が立って聴こえてしまう」と説明している。
メーカーの宣伝文句として申し分なく、嬉しい限りであり、768KHzの音が聴いてみたくなる。

それに比べ、多くのメーカーはハイレゾ対応を謳い文句にしており、「理論的に高域が何Hzまで再生できる」とか、「ビット分解能に優れS/Nが云々」など、ハイレゾの目的を取り違えているとしか思えない宣伝が多く、K’sはがっかりしている。

現在、市場にでているハイレゾ音源にも、問題のあるケースが多く認められる。
周波数帯域幅を正しく制限してないため、純粋な音楽成分だけでなく、多くの可聴帯域外ノイズが混入してしまっているものが多い。
このような音源の中にはノイズフロア変調が目立つものも結構ある。(音源の値段も高いし・・・)
エイリアス大盛の特別サービス付きのアルバムもある。
中には、同じアルバム(楽曲)で、CD音源とハイレゾ音源がある場合において、CD音源の方が遥かに良質のものあるので残念で仕方がない。

音源制作においても、高いサンプリング周波数で(時間軸も含めて)安定して録音できる環境があれば、マイクロホンで捉えた音を、例えば16KHz迄をフラットで通過させ、16KHz以上を低次のフィルターでハイカットする。これによって歪の少ない素直な音が録音できる筈だと思う。
生録音で実験してみると、16KHz以上をハイカットしても年寄りのK’sの耳では何ら影響なく聴こえる。(これでもレベルは低くなるが26KHz程度まで記録されている)
768kHzは未だ実験してないが、RMEの「ADI-2 Pro」を使えば可能なので、いづれ実験してみたいと思っている。
高いサンプリング周波数を使う目的は、音楽の周波数帯域幅を増やすのではなく、K’sは音楽の周波数帯域幅を制限することによってて歪の少ない自然な音を記録するためだと思っている。

再生の要も同様で、CD音源の周波数帯域は20KHz程度までしか入ってないので、その周波数帯域幅に充分なマージンを持たせた高いサンプリング周波数にアップサンプリングして聴くことによって、歪の少ない素直な音で再生できるので、K’sも微細音を正確に取り戻すことができる筈だと思っている。(いったん音楽に混ざってしまったエイリアス成分は取り除けないので、これは音源制作側の責任で・・・)
768kHzで良質な再生を目指すには、沢山のハードルが待ち受けているが、その再生音を聴いてみたいと考えている。

 

スピーカーのセッティング

K’sです。
暮れに行われた、オーディオ製品の展示会に行ってきた。
T社のブースで、AFC-L1という新製品の3Wayフロア型スピーカーシステムを聴かせていただいた。
大口径のバスレフポートで、おそらくポートのチューニング周波数はかなり低めにとっているものと思われる。
中音域、低音域はK’s好みの音であった。
エージングが進めば高音域の刺激が少なくなりリッチな音になる筈。
ハイエンドの一級品となる可能性を秘めたスピーカーであった。

その時にT社の営業の方が、弊社が得意とするオーディオラックの「製品による音の違い」を実感して欲しいと、熱心に話しかけてきた。
「CDプレイヤーを2種類のラックの天板に乗せ換えて聴く」といった比較方法であった。
多少の違いはあると思っていたが、聴いてみてびっくり仰天!再生音がまるで異なる。
2つのラックは同社の代表的なもので、片方が特別に質の低いものではない。
なのに「アンプを変えた」と言うレベルではなく、「スピーカーシステムを変えた」と思える位、音が違う。

音の佇まいが良い方はCSRシリーズ、普通の音と感じた方はMSRシリーズだったと記憶している。
ジャズのインストルメンタルとボーカルもの、クラシックはピアノ協奏曲を聴かせていただいた。
CDプレイヤーの乗せ換えは5秒ほどで完了なので、何度も比較することができた。
K’sはこの「あまりに違う音の差」が信じられない。

日頃、高質な再生を目指してあれこれ実践しているが、アンプの帰還量の増減調整などは、その日の体調にも左右されるくらい僅かな差しかないので、このような大きな差を目(耳)の当たりにするとショックである。
電気的な追い込みは注力しているが、物理的な追い込みはセオリー通りに行う程度。
ラックやボードの振動対策は侮れないと思った次第。

棚板、固定板、棚板支持スパイク、支柱の4部材で構成されており、支柱は鋳鉄入りスチールパイプ、棚板は鋳鉄粉入ハニカムコアの5層ボード、棚板支持はスパイクタイプのフローティング、棚板が固定板の上にスパイクを挟んで乗っかっている構造であった。
正直、オーディオラックとボード(ラックの1段のみ)を全部CSRシリーズに変えたいと思ったが、金額が半端ではないので諦めざるを得ない。

せめて、スピーカーボードで少しは良い方に変化しないかと期待して、自作のボードからCSRシリーズに近いハニカムコア採用のSCB-RS-HCシリーズのボードに入替えてみることにした。
折角なので、スピーカーの位置も正確にセッティングしたく、墨だし用のレーザーマーカーとレーザー距離計を使って、距離、振り角などを丁寧にセットしてみた。
安価なレーザーマーカーや距離計でも、早く正確にセッティングできるので、便利な時代になったと実感できる。

期待した効果は、良い意味で予想に反して、信じられない程の変化であった。
左右のスピーカーの周りに音のホログラムと言えるくらい(正確無比な?)立体的な音像ができ、今迄とはまるで違う鳴り方をする。
余分な付帯音も少なく、常套句であるが「スピーカーが消える」と言う表現がぴったりか?
足元は大事であることを再認識した。

こんなに違うんなら、もっと早くセッティングしておけば良かったと少し後悔している。
より一層、音楽を愉しめるようになったので、お正月休みにはゆっくり聴きたいと思っている。

ここで、1つ気になる点がある。「マルチチャンネルの音源を制作するときにITU-R BS.775-1規格準拠のセッティングで行われているのだろうか?」という疑問である。
色々なマルチチャンネルの音源を聴いてみると、センタースピーカーと左右のスピーカーを同じ距離ではなく、少し左右のスピーカーの距離を長めにとった方が自然な感じになる音源が多いことである。
「マルチチャンネルの音源を制作をするときのスピーカー配置は、センターより左右ののスピーカーの距離が長め(すなわちスピーカーが横一列に近い)のセッティングで行っているのではないか?」とK’sは勝手に考えている。

小音量のときにも本格的に音楽を愉しみたい!

K’sです。 秋の夜長こそ、じっくりと音楽に浸りたいと思う。

このシーズンは空調機を使う必要がなく、一年を通して一番静かな環境で音楽を聴くことができるオーディオ・ファイルにとって嬉しい季節。その反面、オーディオ装置全体のS/Nが要求される季節でもある。

K’sのメイン装置は PC → DAC → 半導体プリアンプ → 半導体メインアンプ であり、アンプは弩級の純A級アンプばかりである。 非省エネの極めであり、時代の流れに逆らっているが、K’sは純A級アンプの音の魅力にひかれており、音楽を聴く時くらいは少し贅沢しても良いかなと勝手に思っている。大きな音量で目を閉じて聴くと、音のバーチャル・リアリティーと言える位、生演奏を彷彿できるダイナミックな音を楽しむことができる。

しかし、大音量で再生できるのは22時位迄であり、それ以降の時間帯はほかの人の妨げにならないように小音量で聴くことにしている。そう言った目的の小音量再生なので、簡易的なデスクトップのオーディオ装置で聴くことではなく、音楽を本格的にじっくり愉しみたい訳です。小音量での再生といっても最高のクォリティーで聴きたいのはオーディオ・ファイルとして譲れないので、半導体純A級アンプと比べて勝るとも劣らない小音量再生を目指したい。

スピーカーは言うまでもなく質量が小さくて初期動作の早いシングルコーンスピーカーか、質量が小さな高能率の同軸スピーカーに限る。アンプは半導体純A級アンプでも、AB級アンプと比べればまだましであるが、それでも、ある程度の音量で再生しないと、音楽が平面的になってしまい、躍動感もスポイルされてしまう。そんな時に真空管のA級アンプが活躍できる。
真空管アンプのも色々な種類があるが、K’sのサブシステムはプリアンプとメインアンプは分け、プリアンプはカソードフォロアやSRPP構成、電源回路は半導体を利用しており、S/Nや小音量時の躍動感も特段問題ない。

メインアンプは2A3や300Bの3極管シングルアンプの音が好みであるが、直結アンプの音の魅力にひかれるので、自ずとロフチン型の2A3シングル直結アンプとなってしまう。しかし、高質な小音量再生において1つ問題が残る。
それは真空管アンプの残留雑音であり、K’sの技量では調整しても0.8~0.9mV程度が限度なので、音が消えて無音になるときに、ふとオーディオ装置で聴いている事に気付いてしまうことがある。すなわちS/Nの問題であり、小音量時のダイナミクスが確保できない。

そんな事を悩んでいる時に「アラルガンド」と言うブランドのアンプ設計者から、残留雑音の低い3極管シングル直結アンプが出来たという朗報が入った。そして、設計者の厚意でそのアンプをお借りして2か月ほど聴かせていただいた。
そのパワ-アンプが好結果をもたらしたので、紹介したいと思う。

設計者からお聞きした内容は以下の通りである。

(開発の背景)
しかるべき装置でじっくり音楽を楽しむのがオ-ディオの王道であると思うが、深夜など小音量で音楽を聴きたいという状況もある。
そんな時に電源ONで一瞬電気が暗くなるような装置、ヒ-トシンクが暖まるまで本調子が出ない半導体超弩級アンプ、大電流ヒーターを要する寝覚めの悪い大型管球アンプは敬遠したくなってしまう。「気軽に高音質を楽しめるアンプが出来ないか?」 これがコンパクトな高性能アンプの開発のきっかけとなった。

(目標)
単に真空管を用いた小型アンプという事ならば巷には海外製を中心に廉価な製品があふれている。
開発にあたっては低価格で、かつ主幹部品はオリジナルに拘り、出来るだけ国産の部品を使用した物作りがしたい。
海外の廉価製品には価格では太刀打ちできないので、音質的には廉価な製品群と大差がないと存在価値がない。 小出力なのでスケ-ル感や臨場感は大型システムに一歩譲っても、ほかの部分では従来システムを凌駕するようなアンプ、また廉価なアンプでは到達しがたい高音質を目指す。2A3ロフチン型アンプは独特の心地よい奥行感、定位感、派手さのない静かな躍動感が特徴なので、この音質を継承したいと考えた。

(回路構成)
2段ロフチン型直結アンプ 双3極管4球構成で、初段、出力段ともに、双3極管のパラ接続のシングル動作とした。 双3極管のパラシングルは出力の増大と言うことより、 内部抵抗を下げることによるダンピングの向上を狙った。 無調整、長寿命といった側面から、出力を犠牲にして最大損失の50%程度で動作させる。電源はFETによるリップルフィルタ-を採用してロ-ノイズを実現する。

(主要部品)
出力トランスは、20個を超す新設計の試作品の中から音質で選んだ、オリエントコア採用のオリジナル品。
その結果5W超級の出力をこなせる出力トランスとなってしまった。
電源トランスも、余裕を持たせた専用オリジナル品を用意、シャシ-は硬質アルミ1.5mm厚、トランスカバ-はSPCC(鉄)1mm厚、フロントパネルは2mm厚のアルミとした。

(製品仕様)
パワ-アンプ MINI-PA99
初段E88CC(6DJ8)、出力段ECC99 いずれもパラ接続による ロフチン型直結アンプ。
残留雑音 0.2mV 以下
最大出力 0.8W/6Ω THD5%(4~8Ωに対応)
利得:約15.5db

このような内容なので、K’sの目的にはぴったりの特別注文したようなパワ-アンプである。

残念なことは MINI-PA99という型番であり、K’sはMINIと言うと何故か代用品に思えてしまう。このアンプはコンパクトではあるが高性能かつ、高品位なアンプなので、何か別の良いネーミングが無いかと考えてしまう。

音質的には設計者の思いである、「心地よい奥行感」、「定位感」、「派手さのない静かな躍動感」どれも見事に達成している。
派手さがないので、ちょっと聴きは何の変哲もない音に聴こえるが、疲れない自然な音であるため、玄人(オーディオ・ファイル)向けの音ともいえる。懸念していた出力も、小音量再生はもとより、普通の音量で聴く時もよほど能率の低いスピーカーでなければ問題ない。

クラシックの中では、ピアノ協奏曲やバイオリン協奏曲がこのアンプの力量を発揮することができると思う。 ジャズ・ボーカルにおいてもボーカリストの実在感があり、息使いの再現も難無くこなすが、押し付けがましくない歌い方が心地よい。ジャズ・インストルメンタルの中からオーディオ装置の粗が目立ちやすいKeith Jarrett の The Out of Townersを選んだが、透明感と躍動感のあるスイングが再現できて気持ちが良い。これもピアノ、ベース、ドラムスのバランスが絶妙で、ややもするとドラムのシンバルがうるさく感じることがあるが、シンバルは大人しく、シンバルの厚みが手に取るように判る、いわば質量感のある高域である。

これらの再現が上手くこなせるのは、このアンプの残留雑音が極めて低いことに尽きる。

小音量においてもダイナミクスが保たれ、帯域的にみると少し濃い中音域に対して、十分な高域の伸びと、低域は適度なダンピングに支えられた、聴いていて楽しい音である。K’sが舌を巻くのは、絶妙なさじ加減の低域であり、これはA級、三極管、直結といった音質を決める3つのキャラクターのほか、少しばかりオーバースペックのアウトプットトランスによるものだと推測している。

こっそり残留雑音を測定したら、なんとボリューム最大で製品仕様を下回る0.13mVであった。
いくら低出力といえ、おそらく真空管パワーアンプの限界に近い値と思われる。
K’sのシステムに繋いだ時の、全体での残留雑音はプリアンプのボリュームを通常聴く位置、パワ-アンプのボリューム最大で0.16mVとアンプ間の相性も良く、99dBの高能率スピーカーを繋いでもノイズは聴こえない。

実はこの残留雑音の低さと、頑丈な作りのMT管に支えられた音は、真空管アンプらしくない音の出方となるので、ノスタルジックな真空管アンプ独特の音を好まれる方には向かないと思う。PCオーディオで再生される方にとっては、可聴帯域外ノイズのフィルターも兼ねることができるので、心地良い音を愉しむことができる。

音が消えるときの静寂な佇まいと、真の無音に入っていくさまは、正に現代の真空管アンプの音であると思う。

 

音源管理と楽曲を探すとき!

K’sです。
まだ少し暑いがエアコンを使わなくても良いので部屋の暗騒音が下がり、音楽を聴くには最高の季節になった。
いつものように Wave File Player CD音源を24bit/384KHzに変換して音楽を聴いている。

少し前に Wave File Player for Experimental で「アルバム情報」のほか、「アルバムアート」も表示できるようになった。

「アルバムアート」は最低でも300×300ピクセル以上、できるだけ高解像度のものをインターネットで探して保存している。
どうしても見つからない時は、CDの印刷物をスキャナーで取り込むようにしている。
さらに写真の多いライナーノーツはスキャナーで取り込んでPDF化し、文字情報が多いライナーノーツはテキストファイルで「アルバム情報」として保存している。

このようにしておくと、CD(紙)のライナーノーツを見る必要がないので、リッピングした音源は箱に入れて物置に片付けることができる。
省スペース化ができて、K’sにとってはとても有り難い。

しかし、オーディオラックの上にあるPCのディスプレイを覗き込んでライナーノーツを読むのは疲れる。
そこで、タブレットPCを使って「アルバムアート」と「アルバム情報」を楽な姿勢で見ることができるようにした。

K’sは音源の管理を再生アプリに委ねて(あなた任せにして)しまうのは好きでない。
したがって、フォルダーを階層的に組み合わせて自身で管理している。

たが文字情報だけでは音源を探すときに相応の時間が掛かってしまうし、探しきれない時もある。
音楽を聴いているときに、次に聴く曲を探すのは邪道かも知れないが、なんとなく選曲したくなる。
なので、これもタブレットPCを使って音源を探せるように工夫してみた。

特定の曲そのものを探すときは、エクスプローラを使って検索できるので問題ない。

「次に何を聴こうか?」といった時には・・・
①大まかにジャンルを絞る
②沢山のアルバムアートをざっと眺めたい
③良さそうなアルバムがあればアルバムアートを原寸大で見たい
④「アルバム情報」を読みたい
・・・気に入ればそのアルバムを聴くことになる・・・
⑤聴きながら「アルバムアート」や「ライナーノーツ」を原寸大以上の大きさで読みたい
⑥場合によっては、より詳細な「アルバム情報」を読みたい
こんなフロー・・・

これをWindowsで行うと・・・
①エクスプローラでフォルダーを選択
②エクスプローラでアルバムアートを大アイコン表示(ボタン1つ)
③エクスプローラでアルバムアートを特大アイコン表示(ボタン1つ)
(アルバムアートをタップすればフォトビューアーで好きな大きさにピンチズームできる)
④ワードパッドでアルバム情報を表示(好きな大きさにピンチズームできる)
・・・気に入ればそのアルバムを聴くことに決める・・・
⑤アルバムアートをフォトビューアーで表示(ピンチズームできる)
⑥テキストのアルバム情報をワードパッドで表示(ピンチズームできる)
PDFのアルバム情報をアクロバットリーダーで表示(ピンチズームできる)
ざっと、こんな感じ・・・

Windows10の環境設定を自分用に最適化しておけば、タッチ操作で、すこぶる快適に操作できるようになる。
<<ポイント>>
データをタップして起動するアプリをなるべく軽く、ピンチズームに対応しているものを割り付ける。
(例:*.txtのデフォルトに指定されているノートパッドはピンチズームに対応してない)
各アプリのリボンやメニューは起動した時に表示しないよう「たたんでおく」

ちょっと見だけならば、Wave File Playerの「About」ボタンを押して「アルバム情報」や「アルバムアート」を表示すれば良い!

夏休みの工作 顛末記!

K’sです。
暑い日が続くので、今年も夏季休暇は何処にも出掛けずに家で体を休めることにした。
MJを読んでいたらキット製品の案内にDSO138という2.4インチカラーTFT液晶モジュールを使った携帯型オシロスコープの記事あり、何となく組立たくなって購入してみた。
JYE Techという中国のメーカーだが日本では秋月電子通商で買うことができる。
価格は3400円(税込)と信じられないくらい安い!
通信販売で購入したが、送料と代引き手数料が気になる安さだ!

仕様は
・サンプリングレート:1M sps
・分解能:12ビット
・サンプリングバッファ:1024バイト
・アナログ周波数帯域:0~200KHz
・垂直軸感度:10mV/div、0.1mV/div、1V/div
・垂直軸分圧比:x1、x2、x5
・水平軸タイムベース:10μs~500s
・入力抵抗:1MΩ
・最大入力:50Vp-p
・電源:DC9V、200mA
・基板サイズ:76x117mm
と記されていた。

届いた製品を見て、びっくり!
基板と部品1式だけと思っていたら、A4サイズ4頁カラーの詳細な英文組立説明書が付いていた。
また、トラブルシューティングのフローチャートも付いていてLEDの点滅で誤配線などのチェックもできるようになっている。

部品数は約80点、半田付けは200ヶ所くらいである。
しかし、部品の大きさを見るとK’sにとっては小さ過ぎて、組み立てる気力が失せる。

親指の大きさと比べると、どの位小さいかが判ると思う。

抵抗のカラーコードは小さすぎて何色かが判別できず読み取れない。
仕方がないので、DMMで1本づつ測定して確認することにした。
幸いセラミックコンデンサは小さいが、ルーペを使えば読み取れる。

インターネットの情報によると、急いで組み立てれば4時間程度ということであるが、この手の製作モノは1か所でも間違えたら動作しない。
K’sは4時間程度(半分くらい出来上がったところ)で1回キリにして、2日に分けて組み立てた。

夏は暑いし、半田ごてを握ればもっと暑くなる。
部品が小さく、半田ごてに顔を近づけないと部品が見えないので、夏は半田付けが嫌になる。

一通り半田付けが終わったら、誤配線や部品の付け間違い、半田のブリッジがないかなどを入念にチェックする必要がある。
LCD基板側にもコネクターを半田付けしてようやく完成!

次は電源の投入である。
DC9Vをコネクターから供給して、TP22の電圧チェックを行う。
幸運なことに3.3Vだったので、ジャンパーポイントをブリッジして、12ヶ所のTPの電圧を測定する。
これも運良く、すべてのTP電圧が正常だったので、一度電源を切って最後にLCDを取り付ける。

これで全完成なので、オシロスコープとして機能するはずだ!
再度、電源をONにしてみる。
2.4インチカラーTFTにFWのバージョンが表示され、トリガLEDが点滅してオシロの画面に切替った。
ここで初めてほっとすることができる。

その画面であるが、想像していたものより、かなり良く出来ていて見やすい。
さっそく1KHzの方形波TPにプローブを接続してみる。
2つのトリマコンデンサーを調整して方形波のエッジを直角にする。
所詮3400円なので、オーディオのチェック程度に使えればと思っていたが、良い意味での見当違いであった。

グリッド表示は測定器メーカーの本格的なオシロスコープより見やすい位だ。
さらに、OKボタンの長押しで、DMMの機能がONになり、画面のように幾つかの値がリアルタイムで表示される。
OKボタンを押すたびにRUNNINGとHOLDが切替わりるので、便利この上ない。
おもちゃ程度と思っていたが、簡易プローブも付属しており、本格的で充分実用になる。
価格からは想像できない性能だ。
中国パワー恐るべし!

半田付けの経験がある方なら、慎重に組み立てれば誰でも完成できると思う。
また、LSIなど一部の表面実装部品を半田付済のキットもある。
少し高くなるが、それでも3780円(税込)である。

テスター1台にも満たない金額なので、皆さんも、是非トライしてみては!
ただし、細かいところを見るための視力だけは必要だ!

 

『ピアノ協奏曲ト長調』を聴いて

K’sです。2ケ月半ぶりのブログです。

最近は業務多忙で嬉しい悲鳴を上げている日々が続いている。
K’sは、モノの開発という行為そのものが好きなので、未だに老体に鞭を打って時間と闘いながら仕事をこなしている。
家族や友人には、仕事を持ち帰って、深夜や休日まで仕事をして「体を壊さないか?」と心配をかけている。
しかし、K’sとしては好きな事をやっている訳で、他の人が思っているほど精神的にはハードではなく、苦にならない。
今でも「少年の気持ちで開発に取り組むことができ」充実した日々が送れて幸せである。
ただし、睡眠時間との闘いでもあるため、正直なところ肉体的にはかなり辛い。

1日の仕事を終えて、寝る前の一息をつくときに好きな音楽を聴く。
これも家族からは「音楽を聴くよりも1分でも早く寝たら!」と言われている。
しかし、K’sにとって音楽は薬のようなもので、交感神経優位な状態から副交感神経優位な状態へと音楽が誘ってくれる。

ジャズ好きのK’sが最近良く聴いている曲は、ラヴェルの『ピアノ協奏曲ト長調』である。
フランスの作曲家、モーリス・ラヴェルが晩年に作曲した、2曲のピアノ協奏曲のうちの1つで1931年に完成された作品である。
第1楽章: Allegramente
第2楽章: Adagio assai
第3楽章: Presto
で構成され、歯切れの良いリズムと叙情性があいまって、スリリングかつロマンティックな世界を表現している。

●アンヌ・ケフェレック(P)、アラン・ロンバール(指揮) 、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
●マルタ・アルゲリッチ(P)、クラウディオ・アバド(指揮) 、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
●シモーヌ・ディナースタイン(P)、クリスチャン・ヤルヴィ(指揮) 、ライプツィヒMDR交響楽団
●クリスティアン・ツィマーマン(P)、ピエール・ブーレーズ(指揮) 、クリーヴランド管弦楽団
●ピエール=ロラン・エマール(P)、ピエール・ブーレーズ(指揮)、クリーヴランド管弦楽団
●ユジャ・ワン(P)、リオネル・ブランギエ(指揮)、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ライヴ収録
●ユジャ・ワン(P)、リオネル・ブランギエ(指揮)、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ベルリン、テルデック・スタジオ収録

作曲家をはじめ、指揮者や演奏家から叱られてしまうかも知れないが、何種類かのCDアルバムのどれを聴いてもK’sにとってはジャズに聴こえる。

リズムなど多くの点でジャズと似ているようだが、それだけではなさそうだ。
気になったので、オーケストラ用の譜面を追いかけながらCDアルバムを聴いてみた。

・ピアノのリズムに乗った跳ねるようなメロディーラインはジャズライクな演奏である。
・基本の拍子からの逸脱はジャズ・ドラマーが即興演奏で行っているものと同じである。
・弦楽器のピッチカートもジャズ特有の後打ちリズムで演奏されている。
・ト長調と半音異なる調の和音を同時に聴かせる復調の手法や和音の進行もジャズと似ている。
・長三和音ファ#・ラ#・ミ#をベースにした下方変位音ラ♮・ミ(ブルーノート)が多用されている。
・ジャズの一場面のようなリズムに乗った下降半音進行が多くみられる。

など、聴いた雰囲気だけでなく、譜面からもジャズとの共通項が多いことを理解することができた。

CDアルバムのライナーノーツにラヴェル自身がアメリカへ演奏旅行したときにジャズの影響を受けたと記されているが、本当にそうだろうか?
年代的に少しズレがある訳で、仮に当時のジャズの影響を受けたとしても、ビックバンド全盛時代の雰囲気とは異なり、『ピアノ協奏曲ト長調』はそれ以降のモダンジャズの構成に極めて近い。
単純に『ピアノ協奏曲ト長調』は、ラヴェルが創世記のジャズの影響を受けて作曲したとは考えにくい。
寧ろ、1931年以降のモダンジャズはラヴェルの影響を受けて進化してきたように思えてならない。
そう思うのはK’sだけだろうか?

どちらにしても、聴いていてすごく心地が良い!

JOPSくんがやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ!

LEOです。久しぶりのエントリになりますね。

当社が、日本オープンシステムズ(略称 JOPS)と資本提携してグループ会社となってから、はや半年以上が経過します。
グループ内では、お客様の満足度を高めるべく、様々な施策を計画し、実行している最中で、
いずれそのシナジー効果が発揮されることと思っております。

 

さて、先日、偶然にもグループ会社のマスコット、JOPSくんの存在を知りまして、ご厚意によりJOPSくんぬいぐるみを頂きました。

JOPSくん

どうです?何か感じませんか?
私は、JOPSくんを初めて見た時、これはキュビズム時代のピカソの再来ではないか!と思いました。
正直、驚き、感動、そして震えました。
例えるなら、「俺は今、猛烈に感動している!」の星飛雄馬と「会いたくて、会いたくて、震える」の西野カ○と
3人で宝塚ばりのラインダンスを踊るくらいの感激です。
少し、大袈裟すぎたでしょうか?

 

そして、私がいかにこのJOPSくんに芸術的価値があるかを、上から目線で子供に話しかけようとすると、
子供は一言、「キモカワイイ!」と言い放ったのです。
ああ、そうですか、そうですか、「キモカワイイ」ですか・・・。
私のどうでもよい理屈 ありがたい御高説を粉砕する言葉、「キモカワイイ」
表現する言葉はどうであれ、これはアートと言っていいでしょう。

このアングル、キュビズムの系譜を感じませんか?(下の作品は、ピカソのMaya with Sail Boat)

JOPSくん

ピカソ おもちゃの船を持つ少女

前世紀に席巻したキュビズムが21世紀になってJapanese KimoKawaiiをまとって、みごとに再構築されたかのよう。
しかも立体的なぬいぐるみとして。
キュビズムを現代にぬいぐるみとして再現しようなどと言う芸術家が今までいたでしょうか?
MoMA で販売してもいいくらいです。
寿がきやのラーメンフォークに続け!です。
https://www.momastore.jp/momastore/products/detail/product_id/6403/

 

21世紀に蘇ったキュビズムの キモカワイイJOPSくんを手にし、ご満悦の我が子。

JOPSくんを抱く子供

特別に2個頂きましたので、もう1個はデスクに飾って毎日愛でようと思っています。
アートのある職場っていいですね。

こちらはキーホルダー
JOPSくんキーホルダー

写真は子供のお気に入りのバッグに付けたものです。

バックにつけたJOPSくんキーホルダー

アンディ・ウォーホルを彷彿とさせるこのポップカルチャーのような色合いは、
シックな私のビジネスバックにつければ、ミスマッチ感が出て、ナウなヤングにバカウケ間違いありません。
私はナウなヤングではありませんが、精神年齢は永遠の17歳です。

私のJOPSくん愛、わかっていただけたでしょうか?
こういう遊び心はいつまでも大切にしたいですね。

追伸:JOPSくんに対抗すべく、只今、特機ちゃんぬいぐるみ製作の稟議書を書いている最中です。

ハイレゾ音源への期待と有用性について

オーディオ雑誌にはDACをはじめとするオーディオ機器とハイレゾ音源についての記事が満載である。
K’sもハイレゾリューション音源の現状についてはブログでも散々述べてきた。
要約すると・・・
・ハイレゾ音源の多くは、未だに発展途上といった段階である。
・音楽を聴き感動を味わうために、ハイレゾ音源の必要性が無いことに確信を持てた。(専門家のブラインドテストによる裏付)
・録音するときにはハイレゾは必須である。(慎重にダウンコンバートして24bit/48KHzに変換すればオリジナルとの差は判らない)
・可聴帯域外の周波数を扱うために、可聴帯域の音質を劣化させている。
・ハイレゾ音源の正確なDA変換は難しくハードルが高い。
である。

しかし、未だに出版社をはじめ、オーディオメーカー、ハイレゾ音源制作メーカーや販売会社も悪乗りに拍車がかかって、ますますエスカレートしている現状である。ずばり、ハイレゾ対応オーディオ機器(特にDAC)の性能を美化しすぎである。
さらにハイレゾ音源の有用性についてまったく勘違いしているメーカーも多い。 ハイレゾ音源の方はイメージ的な評価が多く、正しく検証されていないものが多い。(正しく評論している人は僅かである、だからその評論家は支持される)
とは言っても、多くのオーディオファイルの皆さんがハイレゾ音源に期待していることは間違いないし、K’sも少しはハイレゾ音源の改善を期待している1人である。

16bit/44.1KHzと24bit/96KHzのハイレゾ音源を比べた場合、「可聴域における波形忠実度の向上」と「量子化ノイズの低減」はハイレゾ音源に期待できる。「非線形ひずみの増大」、「タイムジッターの影響を強く受ける」、「音源制作における品質管理が難しくなる」はハイレゾ音源にとって不利である。

誤解のないようにしたいのは、K’sはハイレゾ音源を否定している訳ではなく、「現状のハイレゾ音源の質であれば16bit/44.1KHzで十分である」ということであり、数は少ないがハイレゾ音源の中には高質なものもある。それらの高質な音源をうまく再生できたときは素晴らしく気持ちが良い。K’sが持っているハイレゾ音源の中で、本当に納得できるアルバムは、残念ながら十指を折ることができない。それほど数が少ないのが実情である。

高質なハイレゾ音源を制作するためには、旧来のオーディオの知識とディジタル信号処理の知識を兼ね備えたレコーディングエンジニア、ミキシングエンジニア、マスタリングエンジニアがタッグを組んで真剣に取り組む必要がある。そういったエンジニアを教育して育てることも急務である。

ハイレゾを一過性の流行り言葉にしない為に、「名前だけのハイレゾ音源を制作するのは止めて、高質なハイレゾ音源の普及を目指して欲しい!」と音源制作メーカーに切にお願いしたい。また「フォーマットやサンプリング周波数によって音源の値段が変わる!」というのも止めて、同じ価格、かつ良心的な値段にする時期だと思う。